
ホテルと福祉を折り鶴でつなぐ。
社会の課題を旅の「うれしい体験」に変えていく。
この事業について
TSURUREKIは、日本の伝統文化である折り鶴を活かして、ホテルの「おもてなし」と福祉施設の「働く場」をつなぐ取り組みです。
障害のある方が働くB型事業所が、一つひとつ心を込めて折り鶴を制作し、TSURUREKIがそれを宿泊施設へお届けする。ホテルにとっては記憶に残るおもてなしになり、福祉施設にとっては新しい仕事と収入になり、観光客にとっては忘れられない日本文化の体験になる。そして、折り鶴に使う手染めの千代紙にも新たな出番が生まれる。
売るだけでも、作るだけでもない。関わる人みんなが幸せになる、地域循環型のビジネスです。

折り鶴セットとは
透明な袋に、羽を広げる前の「未完成」の折り鶴と、メッセージカードを収めたもの。
宿泊客は、チェックインでこの折り鶴を受け取り、自分の手で羽を広げて完成させます。 ただ受け取るだけの記念品ではありません。平面から立体へと鶴が姿を変えるその瞬間に、小さな感動が生まれる。指先で日本文化に触れる、体験型のギフトです。
関わる全員が幸せになる ― 四方よし
TSURUREKIがめざすのは、誰か一人が得をする仕組みではありません。この折り鶴に関わる四者が、それぞれに幸せになれる形です。
福祉施設で働く人へ
B型事業所で働く人の収入は、決して高くありません。丁寧な手仕事に取り組んでも、その努力が正当な対価につながりにくいのが現状です。
折り鶴という日本の文化が、この現実を変えられないかと考えています。丁寧に折った一羽が、旅の思い出として海を越えたお客様の手に渡り、喜ばれる。自分の手仕事が遠くの誰かの笑顔になる手応えは、収入以上の誇りにつながるはずです。
観光客へ
海外からのお客様が求めているのは、モノよりも「体験」です。
あえて羽を閉じた状態でお渡しし、自分の手で完成させる折り鶴は、ただの記念品を超えた思い出になります。日本文化に指先で触れ、作り手の物語にもつながる――旅の記憶に残る、忘れられないひとときを届けます。
ホテルへ
記憶に残るおもてなしは、そのまま宿の魅力になります。
折り鶴を受け取ったお客様の体験は、口コミやSNSで自然に広がっていきます。宿から発信せずとも、お客様自身が「日本文化に触れた体験」として語ってくれる。地域の福祉と手を携えた取り組みは、宿の姿勢そのものを伝える力にもなります。
伝統工芸へ
折り鶴に使う千代紙は、京都で手染めされる伝統的な和紙です。しかし、暮らしの中で和紙に触れる機会が減るにつれ、その需要も、手染めを支える作り手も少なくなっています。
折り鶴セットが多くの人の手に渡るほど、この手染め和紙に新たな需要が生まれます。一羽の折り鶴が売れることが、伝統を守る作り手を支えることにつながっていく。TSURUREKIは、京都の手染め和紙ブランド REKAO(カドカワ株式会社) の千代紙を使わせていただいています。


一緒に取り組む仲間
TSURUREKIは、多くの方々の応援と協力に支えられています。
折り鶴の制作には、B型事業所「ころん」 が協力してくださっています。手仕事に丁寧に向き合う皆さんの支えがあって、一羽一羽の折り鶴が生まれています。
折り鶴を彩る千代紙は、京都の手染め和紙ブランド REKAO(カドカワ株式会社) のもの。職人が手染めした色鮮やかな和紙が、この折り鶴に日本ならではの美しさを与えてくれています。
こうした仲間の応援があってこそ、TSURUREKIは前に進んでいます。

事業背景

台湾を徒歩で一周する旅の途中、現地の人と話すきっかけが欲しくて、出会った人に折り鶴を手渡してみました。言葉は通じません。それでも、折り鶴を受け取った相手の顔には笑みがこぼれ、そこから会話が生まれていく。言語の壁を越えて人と人がつながっていく――その瞬間に、折り鶴の持つ力を確かに感じました。
同じ頃、近所にある【就労継続支援B型事業所ころん】の存在が心に残っていました。そこでは、手仕事に心を込めて取り組む人たちがいる。その丁寧な仕事ぶりに深く感動する一方で、努力が十分な収入に結びつかない現実も知りました。
折り鶴が人をつなぐ力と、心を込めて手仕事に向き合う人たち。この二つが出会えば、観光と福祉をつなぐ新しい形が生まれるのではないか。
そうして始まったのが、TSURUREKIです。

